白太を入れる? 入れない?

木には、表皮に近い『白太』と、中心部分の『赤身』があります。 トチやカエデなど一部例外もありますが、一般的には白太よりも赤身の方が価値があるとされています。


板を接(は)ぎ合わせるとき、ほとんどの量産メーカーは白太の部分は切り落とし赤身の部分のみを使用していると思いますが、キコラの製作チームはどうもそういうもったいないことができません…。


というのも
[,left]例えばこのオニグルミの板。
3枚接ぎなのですが、右の板の白太が入っています。

たぶん一般的には、この白太が入っていない方が“美しい”のだと思いますが、なんせ自然のものなので、白太と赤身の境目はまっすぐではないんですね。
なので白太を全部落とすとなると
[,right]矢印で指した白い網かけ部分をすべて落とさなければいけなくなります。

せっかく長い年月をかけて育ったのに、簡単に切り落とせない…というのがキコラの製作チームの考え。 なので最大限、材を生かして製作しています。


他にも白太入りのものは

先日ご紹介したヤマザクラの敷台

ナラのダイニングテーブル

ウォールナットのセンターテーブル

ウェンジのソファの背板


白太残しの家具も、なかなか味があっていいと思いませんか?
もちろん、赤身のみとご指定頂ければ赤身のみでの製作も致します。